7つの習慣 ティーンズ
ショーン コヴィー
ビジネス界でもよく取り上げられる、「7つの習慣」。どうせ当たり前のことが書いてあるんでしょー、と斜にかまえつつ、お子様向けからちょっと覗いてみた、わけですけれども。
「7つの習慣」自体は、アメリカで提唱されて世界に広がっている考え方、一部界隈ではとても有名。日本にも
FranklinCovey JAPANという現地法人があって、この考え方を中心にしたエグゼクティブ教育をやっている。人によっては、ここの出してるプランナー(スケジュール帳)を使っている人もいるかも知れないね。一部のエグゼクティブ〜なサラリーマンに信者が多い、らしい。
これはティーンエイジャーをターゲットに書かれていて、著者ショーン・コヴィーのお父さん、スティーブン・R. コヴィー博士が1970年代に発表した成功者の「7つの習慣」を、若い子ちゃんたにもわかりやすく伝えようと試みたもの。
レビュー
内容(「MARC」データベースより)
これから大人社会での長い旅路に一歩を踏み出す、若い世代のための本。現実の人生をなんとかするのに役立つツール、幸せと成功を手に入れるための7つの習慣を紹介する。96年刊「7つの習慣」を土台としたティーンズ編。
書籍化の企画は日本がしたらしく、著者のノリも書かれているエピソードもアメリカのものなのに、イラストや本のつくりが日本っぽいのが読んでる間にちょっと気持ち悪かった。それはそれとして。
これねぇ、読んでたら、「そんなん、あたりまえやん。きがつかんほーがおかしーわい」と思ってしまうような内容ばかりなんだけど、ヲイラもそゆの、気をつけてはいるけれど、やっぱできてないこと、できてないときがあるから反省しちゃうよねぇ。ヲレ、世界の偉い人ではないし(開き直ってみる)。
「7つの習慣」が提唱するのは
目次
第一の習慣 主体的に行動する―意志も筋トレで鍛えられる!?
第二の習慣 目的を持って始める―自分のミッションと目標をクリアにする
第三の習慣 一番大切なことを優先する―時間管理と優先順位づけを学ぼう
第四の習慣 Win‐Winの考え方―人生は本当に勝ち負けではないの?
第五の習慣 まず相手を理解してから、次に自分が理解される
第六の習慣 協力から生まれる相乗効果―ベスト・ソリューションを見つけよう
第七の習慣 自分を磨こう―自分のための時間
と、目次を見ればだいたい想像がつくと思われますが、いかがっしょ。
ヲイラができているかできていないかは別として、使えそうなエピソードがたくさん入っていてとても参考になった。うろ覚えや聞きかじりになっていたところが補完されたりもしたし、お父さんの著書のほうも読んでみようかなと。
あと、いちばん反省したのはWin-Winのところで、win-winの考え方自体は広く普及しているので今さらなんだけども、もっと重要なのは”no-deal(win-winでないなら取り引きしないと言う決断をする)”ってことだと思う。ヲイラは「自分にとってメリットがない時の”no-deal”というやつが、うまくできない。ダメはダメって言わないとダメだよね。イヤとなったらイヤなのだけど、判断がすぐ付けられないんだよなぁ…。優先順位の付け方がよくないなんてー、おもいっきし自覚あるしー。
なかなか物事がうまく行かないなぁ、どうしてだろうなぁとか、世の中が悪いんだいっ、という気分になってしまったときに、子供心を思い出してちょっと読んでみると、いいセンセイに心地よく叱ってもらったような、落ち着いた気持ちになれる本、かもしれない。
ちなみに、この本を読んでいる間に友人に会ったとき、「成功者の本ねぇ…。父の力で息子が成功しちゃってるジャン、説得力あるかも(笑)」と言っていたのが面白かった(笑)。偉大な博士の息子さんである著者、現在はフランクリン・コヴィー社の陽気な副社長。すてきなパパでもあるらしい。いいな、こういうお父さん。